思うコト

ある有名人が話していました。

国も性別も親も家庭環境も全て自分で選んで生まれてくるのだと。

もちろん、そんなこと言われたって覚えていないから反発したくなる。

私だってそう思ってた。

私の両親はもうこの世界にはいない。

いなくなって、空っぽの頭で考えた。

 

どうして、日本で女で不自由な家庭環境を選んだのだろう。

 

答えなんてすぐに出てくるはずがない。

だって自分の事なんていつも後回し。

 

娘が産まれて、更に考えた。

お人よしの両親。

料理が上手な両親。

いつまでも男であり続けた、女であり続けた両親。

お洒落だった(派手)母。

時代劇を見て、いつも声を殺して泣いていた父。

大恋愛をしてかけおちしてまで一緒になった二人。

客観的に見ると、長所も短所も言える。

 

そんな両親を選んだ理由。

言葉にすることはとてもじゃないが難しすぎる。

他人の事なら手に取るようにわかるのに、我が事となると糸が絡まったまま。

 

決して裕福な家庭じゃなかった。

そうか。。。。

心を知る為なのか。

辛いことを経験するほど、誰かの痛みがわかるのか。

そりゃそうだ。

「誰かが言ってたよ」

「ネットに書いてあったよ」

そんな言葉だったら誰でも言える。

経験するからこそ他者の気持ちが痛い程わかる。

一緒に涙を流すことだってできる。

 

そうか。

それが、私の生まれてきた理由。